やっと2月が終わりました。本当に色々あった1カ月でした。
さて前回、早稲アカの人事の切り換えは2月末。そして先生の異動は激しい。という話をしました。
前回の記事です
いい先生に会えても、すぐに別れがくる(TT…
でもちょっと待て。いい先生って、どんな先生だろう? 中受の塾の先生に求めることって何だろう?
考えてみました。
中学受験塾の先生に求めたい、3つの要素
これまでの娘の3年間あまりでお世話になった日々を振り返って、塾の先生に求めることは、この3つに集約されるんじゃないかと思うのです。
①担当教科の卓越性
何はなくとも、ここからです。まず算数。そして国語。さらに理科。最後に社会。「面白くて分かりやすい」と子供がいう授業ができる先生が、やっぱりいい先生です。
特に算数や理科では、デキる先生はオリジナルの解法や図式を持っていることが多いです。テキストに「+α」してくれる先生が教えてくれる、というのはとてもありがたいものです。
トップレベルのある塾講師が「デキる先生の授業を覗いて、ノウハウを盗んでいった」と書いている記事を何かで読みました。研修である程度レベルは上がっても、細かいところはそうやって各人レベルアップしていくのだと思います。職人の世界ですね。
校舎の最上位クラスにいれば、そういうトップレベルの先生たちが教えてくれるはずですが、全教科粒揃いかというとなかなか難しい。やっぱりデキる先生にもレベルの差はあるものです。教科の部分は、求めすぎないことも大事かな、と思います。
②学校情報、受験情報の豊富さ【受験観】
早稲アカの場合ですが、講師によるバラつきが大きいのは、「教科」よりも「学校情報、受験情報」のほうな気がします。
「ほぼすべての学校の説明会に出てきたから、主観でよければどんな学校かお伝えできます」と豪語する先生もいれば、教科はよくても学校情報については「どうでしょうね~」と笑うばかりで何も出てこない先生もいます。
私は、少なくとも大手の中学受験塾の受講料には「情報料」も含まれていると思っています。面談に出てくるレベルの先生なら、自分の担当校舎近くの中学の傾向くらいは知っておいてほしいです。
学校情報は親が調べるんじゃないの? という意見もあるかもしれません。親もめちゃくちゃ調べるべきです。でも、私立中学って、学校ごとに教育方針が全然違うし。偏差値以外の評価軸も多いし。何より試験傾向も学校ごとにまったく異なるし。まさに「情報戦」なのです。
でも、高校受験、大学受験なら、学校の先生も進路指導してくれるじゃない? その年齢の子供なら自分で調べられるし。しかし、中学受験では自分たち両親以外には、塾の先生しか頼れません。頼らせて。
主任級の先生なら「何でも聞いてください」くらいに、頼りがいがあってほしいと思います。
校長級なら「受験業界の現在地点」を語れるくらいの、独自の解釈、「受験観」を持っていてほしいです。
この辺については、求めていいと思ってます。でも求めても、相手に知識がなければ「ない袖は振れない」で何も出てこないんですけどね…
③子供のタイプ別に対応できること
「うちの子、どこをどう伸ばせばいいでしょうか」って、全親が塾の先生に聞きたいことだと思うんです。言葉は違っても、聞きたいことって結局こういうことだと思うんです。
そんなとき「子供は一人一人違うので、なんとも言えません」なんて正論は、いらない。これ結構言われますが、塾の先生のNGワードだと思います。「知らねーよ」と答えたいのを、丁寧に言い換えてくれてるのかもしれないですけどね。
子供をそのまま受け止めるのは、親の役割。子供たちを平等に扱うのは、学校の先生の役割。
塾の先生ならプロとして経験則に当てはめて「この子は、こういうタイプの受験生」っていう観点で判断して、ある程度対応を変えていってほしいです。
子供を「決めつけること」「型にはめること」に思えて抵抗があるかもしれません。でも、全方位について決めつけろというわけじゃなく、「中学受験におけるタイプ」を決めろってだけですからね。それに判断が間違っていても見直さないなら「決めつけ」だけど、状況に応じて判断を変えていくなら、それは「カスタマイズ」だと思うんですよね。
漫画『二月の勝者』の黒木先生は、①②ももちろんあるけど、この③があるからすごいし漫画としても面白いんですよね。
ちなみに普通の塾には黒木先生はいないので、この③の部分は、親が塾の先生に求めていくべきところだと思います。「すぐサボるので、ウチの子だけは宿題をチェックしてもらえませんか」みたいに。テスト後に「こういうシチュエーションだと失敗するタイプかも」といった反省を共有するのもいいと思います。
そうやって親と先生の二人三脚で「この子は、こういうタイプ」という認識をつくり上げていって、受験校の選択とか戦略に活かすのが理想だと思います。
これができないと「この点数取ってる子は、この偏差値帯の学校を受けてます」といった一面的なアドバイスしかもらえない可能性があると思います。
デキる先生に会ったら相談できるように、自分で調べておく
早稲アカでいえば「校舎に優秀な先生がひとりもいない…」ということはないと思うんです。上記①~③全部できる先生はいいなくとも、どれかのエース級ならいるんじゃないかと。
ウチの子たちの場合は、2人目の校長がちょっと黒木先生入ってるエース級でした。その校長がいたのは2年間でしたが、その間に娘はもちろん、息子の志望校までわりと詳しく相談できたのは本当によかったと思っています。
私は、必要な情報はなるべく早く沢山集めておきたいタイプです(ライターやってるし)。「子供がどこまで伸びるか分からないし」「まだ早い」とか言ってないで、ガンガン学校情報を読み漁ればいいし、受験日程も組み立てればいいし、気になる学校は頭の片隅にいつも置いておけばいいと思います。
そして「これぞ」という先生に会えたら、疑問をぶつけてみたらいいと思います。デキる先生は「志望校?早すぎますよ~」などとはぐらかしたりしません。学校名だして「どうですか?」くらいの質問でも、「個人的な印象ですが」と本人の見解を教えてくれます。
まあ私も、聞きまくるタイプではないんですけど。息子が小3のころに、男子校か共学かも決めかねていたときに、気になる共学の学校名を挙げて先生に印象を聞いていったことが役に立ったりしました。
こちらから情報を出していくことも重要
相談できる先生には、「自分からも情報を出す」というのを意識的にやるといいと思います。そのほうがより情報が集まってくるという、情報収集の鉄則ですね。
学校説明会で聞いた新情報とか、新校舎を見てきた感想とか。NN講座とか週テストとかも、校舎まで詳細は伝わらないので、面白そうなことはメモっておいて何かの機会に先生にお伝えするといいと思います。(誰がどうしたという個人情報はダメですよ)
校舎が頼りなければ、NNや難関プログレスで
校舎でいい出会いがない場合でも、NN講座なら絶対にいい先生と出会えます。
①の教科はもちろん、②の学校情報ももちろん、そして③も可能です。
NN保護者会が定期的に開催されるし、NNでクラスを受け持つ担当の先生の氏名と校舎名も把握できるようになっています。「この先生は頼りになる」って授業を受けてきた子供なら分かります。その先生がいる校舎に電話すれば、個別の相談にのってもらえます。
(私はしなかったけど。「いつでも電話してきてください」と言ってました。私ももっと電話で凸するべきだったのかもしれません…)
NNだけじゃなく、難関プログレスも同じシステムになってると思います。より優秀な先生に出会える、合理的なシステムだと思います。
NN講座についてはこちら
まあ、ウチではNNのメリットを活かしきれなかったんですが…orz
これからまだ、小5になる息子がいますからね。
私も塾の先生とのコミュニケーション、がんばります!