小6娘の進路が決まりました。
自由というか、生徒の自主性に任せるというか、そういう学校に進学します。
自由放任型の学校では、親が目を光らせる必要あり
自由な学校に進学する娘ですが、親としては最低限、学校の勉強を頑張ってほしいと思います。できれば、推薦取れる位の評点取ってほしい…。
そのためにも、定期テストの成績位は注視したいもの。
夫「娘の学校、順位の貼り出しないの?」
私「ない」
夫「クラス内の順位も?」
私「ない。平均点も学年全体で出るくらいだよ」
夫「…(驚愕)」
スパルタ校出身の夫には信じられない、ゆるゆるな管理体制なようです。
親の監視能力には限界がある…!
小4息子の志望校には、自由でアカデミックな校風の学校を一番に考えてきました。
しかし。
夫に「娘のほうを監視しないといけない以上、息子のほうは厳しく見てくれる学校のほうがいいのでは?」と言われて、深く頷いてしまいました。
朝や帰りのホームルームもない、大学みたいな学校で、ウチの子ちゃんと勉強するのかな? 姉とダブルで、ちゃんとやっているか監視していけるのか? だいぶ不安になってきました。
管理型・面倒見のよい学校の嬉しいところ
夫は都内のスパルタで名高い男子校出身です。
遠泳とか寒稽古とか、毎日やっても終わらない夏休みの宿題とか、これまで夫の母校の話を私は「ひどい」というスタンスで聞いてきました。私は公立育ちで、放任型の学校しか知らないので。
しかし今、そんな、スパルタというか管理型というか面倒見のよい学校のよさを見直すべきだと思えてきたのでした。
定期テストの順位は学年全員分、発表される
正直、こういうことをする学校を「信じられない」「非人道的」と思ってきました。でも「必要悪」だという見方もできるかもね…?
定期テストの順位は1位から最後まで全員分貼り出す、と学校案内に明記している学校もあります。これって、むしろポジティブな特色だと捉えることもできるからこそ、明記してあるんですよね。
今では、「自分、ネガティブな意味に取りすぎだったかな」と反省すらしています。
成績が悪いと親に知らせてくれる
定期テストの点数が悪かったら親に連絡がくる。これが「管理型」の学校のデフォルトなようです。
これも夫の話を「うっそ~」って感じで聞いてましたが、親がうっかりチェック忘れてても、学校からアラート上げてくれるなんて、いいシステムじゃない? って思えてきました。
親が見てなくても、先生が見ててくれる。こんなことってあるんですね。
正直いうと私は、高校のある時期にまったく勉強しなくなり成績も急降下しました。親も先生も、そんな状況を見ている人は誰もいない。本人も正す気なし。是正は不可能でした。
親からも先生からも信頼されていた、ということなんでしょうけど、一時の気の迷いで信頼を裏切る子もいるんです。そういう子を見つけて正せるのだとしたら、すごくいいシステムだと思うんです。
勉強合宿がある
勉強のための合宿。これも私からしたら「あり得ない」のひと言、人権侵害、は大げさでも、少なくとも非人道的だと思っていました。
だけど今は、息子の生活面も含めて叩き直してくれるんじゃないか、と期待しちゃいます。
ビシッとした子に囲まれて、ぐにゃ~っとした息子も少しはちゃんとするのでは…と。
「自主自立」には向き不向きがあるんじゃあないかな
自主自立型、自由・放任型の学校に向く子っていうのは、やっぱり自立心旺盛で、主体性に考え動ける子だと思います。
ウチの子は、姉はともかく、弟はちょっとそういうタイプには遠い気がします。
以前、夫が自由な学校の説明会に行ったときに「自立していない子が入学しても大丈夫か」と質問した親御さんがいたそうです。その学校の校長先生は「必ず自立できるようにしていきます」と断言していたということです。
本当かな~?
この部分への疑心が、自由な学校を志望校とすることへの躊躇につながっています。
目標に何を据えるかにもよる
「管理型」の学校の目標設定は概ね「学力向上」、ひいては「いい大学への進学」にあると思います。この目標と子の目標が一致しているなら、そのメリットは大きくなる。一致していなければ、弊害になってしまう。
ということもあると思います。
例えば小6娘は、学問に真っすぐというタイプではないので、管理型の学校は候補からなるべく外しました。そして進学する学校も、一番のんびりした感じの学校に決めました。
しかし小4息子は、理科分野でやっていきたいという意思が、おぼろげながらもあります。じゃ、理系でがんばって進学して行こう、というコンセンサスも、おぼろげながらあります。だったら「進学」というベクトルに引っ張ってくれる学校に行くことは、メリットがあるんじゃないかと思います。
でもな~
「管理型」の学校には不条理もあります。例えば、夫の出身校では、教科書類を学校に置いておくことは許されず、毎日全部持って帰らなければならなかったそうです。
そういう不条理がまかり通ってるのは嫌だなあ~。今の時代に、規則で縛り上げる教育してていいのかな~。
悩みは尽きないのでした。