【中学受験】宿題をやった量=学習量ではなかったという話【学習時間とは】

速いな、とは思ってたんです。

前回の続きです

志望校判定テストで、偏差値56。通っている早稲アカのSSクラス(四谷大塚Cコース)の下限、という結果を出した小5息子。がんばれば第1志望に届くのでは?と希望が出てきました。

だからこそ、これから偏差値を上げていかないといけない。そして、突出した得意科目がない息子は、算数に重点を置きつつも、4科目全部しっかりやっていかないといけない。

でもね。

の受験のときには、算数に重点を置いたために、他の教科をやる時間がなかったんです。

なのに、息子は大丈夫なのか?

と考えているうちに、息子の根本的な問題点に気づいてしまった、という話です。

塾の宿題を二倍速で終わらせる息子

息子は爆速で塾の宿題を終わらせます。特に理社。あと、漢字と知識。あと、計算。

例えば理社では、「1科目あたり1日1時間弱で、2日間に分けてやってください」っていう量の宿題が出てます。つまり理社合わせると、週にトータル4時間くらい学習することになるはずなんですが。

息子の場合。

要点チェック?終わった!(10分)

演習問題?終わった!(20分)

錬成問題?終わった!(20分)

想定の2倍超のスピードで宿題を終わらせます。学習時間は、理社合わせて週に2時間もないかも。

学習時間の長さにこだわらなくてもいい?

ここで毎度なんですが、今中1の姉の受験時の話。娘が5年生のときの校長先生は「週あたりの学習時間を厳守せよ」という方針でした。5年生ではたしか、16時間? 18時間か?

過去記事にありました。4年で16、5年で18、6年で20時間だって!

もちろん、塾の授業時間は含みません。週3日の授業と、毎週土曜日の週テストに使う半日は除いて、3.5日で18時間毎日の朝勉強で0.5時間ずつで…と、週間学習予定表とにらめっこして、必死で積み上げたものです。そして娘は、最後までノルマを達成できませんでした

小6のときには校長先生が代わり、週あたりの時間は言われなくなったのですが、夏休みには「授業も含めて1日10時間学習」というのがありました。これも達成できませんでした

娘とは「学習時間、足りてないよ」と何度もぶつかりました。白紙の宿題がもとでバトルもしました。

でも、塾の標準にちょっと足りてないだけで、娘もがんばっていたわけで。私も「学習時間の長さには、そんなにこだわらなくてもいいんじゃない?」と思うようになりました。

ちなみに夫はどちらかというと前校長派で「学習時間でどんどん差がつく」と、よく娘に説教していました。「1日30分でも、半年やったらどれだけの差がつく?」と。そんなとき私は「学習量で競争したら苦しくなるよ。集中して短時間でやればいいよ」と娘を擁護したものです。

短時間でも、量をこなせていればいい?

それに比べて息子。

本当に、宿題やるの速い。答えを写していたこともあるし、しれっとやらないで済まそうとすることもあるのですが、そこは監視することでカバー。(自立は一旦、諦め)

5年前半はSBクラスにいて、宿題の量はやや少なかったにしても「やり残さずに宿題ができてえらいじゃん!!」というのが、息子に対しての最近の私の評価でした。

でも、倍の速度で宿題をやってるから、学習時間は半分になるわけで。ノルマには届かず宿題もやり残していたとはいえ、学習時間は娘のほうがずっと長かったわけです。

結論:宿題をやった量=学習量ではない

誤)宿題をやった量=学習量

正)宿題をやった時間=学習量

やっぱり、こうだと思うorz なんで、こんな簡単なことに気づかなかったんだろう。

2時間と4時間。同じ量のタスクをこなしてたとしても、その成果が同じなわけない

学習時間の中身には、濃淡はあるでしょう。例えば娘は、どっちかというと濃く学習するタイプだと思う。だから、学習時間が短くても成績よかったんだと思う。

でもね。どんだけ濃くやっても、同じ量のタスク、時間半分にはならんだろう。やっぱり、2時間は2時間。半分しか学習できてないじゃん。というか、その半分もあやしくなってきたぞ。

本当に、なんで気付かなかった?「宿題、全部やれてる!」という感動が、私の目を曇らせてたってこと?

学習スケジュールの管理方法の違いから

のときには週間学習予定表で枠をつくって、それに沿って学習してたんですね。ノルマ達成できているか、確認しながら。

息子のときには、枠を設けずに、曜日ごとにタスク(=宿題)だけを書くようにしたんです。

それから、「決めたタスクが終わったら、時間が余っているからといって追加のタスクを課さない」ということも実践してました。

そのせいもあって、息子は雑に速く宿題をやり、答えまで写すようになったんですが…

この記事にも週間予定表の話を書いてました

でも、タスク管理法は悪くないです。息子の速さ(=雑さ)が度を越していたっていうことだと思います。

「速くて雑」にも限度がある

そういえば息子、空白だらけ、間違いだらけでも「終わった!」と、どっか行っちゃう。

とっつかまえて、答え合わせをさせるんだけど、これも早い。パーッと書き写すだけだから。なんなら間違ってても丸ついてたりする。

こうした一連のことを、「やること早い」と思わずに、「本当にやれてるの?」と疑うべきだったのです。

頭を動かさずに手だけ動かすから、速い

のときは、「勉強してるかどうか」という点だけチェックしていればよかった。動画を見てなくて、落書きしてなくて、真面目に手を動かしていれば、それは「学習中」ということだった。そして、学習中には頭フル回転してたと思う。

息子の場合は、机に向かって手を動かしていても、頭が動いているとは限らない。つまり、学習しているとはいえないのでした。

本当になんなんだろう、と思うのですが。

息子は、頭を動かさないで色んなことができます。授業を聴いたり、テキストを音読したりもできるんですよ。スポーツのシーンによっては、頭に余計な情報を入れないようにシャットダウンできるほうがよかったりするのだろうか。それとも説教されるときに便利なのか?とにかく頭の省エネぶりがすごい。

これからやっていくこと

「自動書記」状態の息子を覚醒させる

宿題やっているときは、なるべく近くにいて、算数なら「ここ途中式ないじゃん」とか、理社なら「○○って出た?」とか、話しかけて、頭(意識?)が動くように仕向ける。理社の要点チェックなんかは、親も一緒にクイズ形式でやる。

丸付けはなるべく親がして、間違っていた問題は口頭でフィードバックする。ここでも会話になるようにする。

いつまでこんな介助が必要なんだろうかと、かなり心配になりますが。今はこれでやっていくしかないと思っています。

宿題を全部やれているからといって、学習量が足りているわけではない

このことに気づけたことを良しとして…

いややっぱりおかしいよ、そんなことってある!? って言いたいけど!!

がんばりますorz

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