学校説明会の季節がやってきました。
しかし、1学期は6年生も活発に学校選びに動いているので、予約合戦が厳しいですね。
トライしてみて予約が取れないと、だんだん「ウチは5年生だし、2学期でいいか…」とテンションが下がってきます。それで、ちょっと出遅れたりして、ますます取れなくなる、と。
我が家は第1志望はいったん決定したのですが(これについてもそのうち記事にしたいと思います)、第2志望以降を決めねばなりません。
塾からは8校選べと言われている
「厳しすぎる学校」は避けたい
志望校選びに関して、我が家ではひとつの方針が生まれてきました。それは「厳しすぎる学校は避けたい」ということです。
ウチの息子の志望校選びは、「自由」と「管理」の間で揺れてきました。
まあ、自由すぎる学校も避けることにしたのですが
「管理」の中身が、「ほどよい面倒見のよさ」だったらいいんです。
でもそれが行き過ぎて「不条理の強制」になるのは、どうかと思うのです。
以前、スパルタ学校出身の夫に厳しい校風について、メリット・デメリットを語ってもらったことがありました。
そのときの記事です
夫は「先生たちはルールを守らせるだけで、人格攻撃とか不条理なことはしない」と言ってました。そのときは「いいね!」と思ったのですが。
ちょっと待て。
そのルールが不条理な場合はどうなるんですか?
これは一発アウト。体を壊す「不条理ルール」
不条理ルールとはどんなものか、考えてみました。
そして思い当たったのが、これ。
「学校に教科書類を置いて帰ってはいけない」
これこれ。
ウチの地元の公立中学もやってます。「置き勉禁止」。私が通ってた30年前から変わってません。
ただし、公立なら、置き勉が発覚しても小言くらいで済みます。
私立ともなると、「1冊でも置いていったのが発覚したら親を呼ぶ」とか、けっこうあります。やめて。そこをがんばらないで。
知り合いの子が腰椎を疲労骨折して「登下校の鞄の重さが原因かも…」と話していました。鞄の重さで腰を痛める子供が多い、と小学生は置き勉OKになってます。中高生も見直してください。
「不条理な学習」も避けたい
もう一つ、「ひたすら手を動かす宿題」。
「間違えた箇所を〇回書く」
覚えるために手を動かす、というのは、効果もあるとは思いますよ。
それにしても。
テストで間違えた英単語は5回ずつ書け、とか、英文は3回ずつ書け、書いて提出しろとか。
全然、自立的な学習じゃないですよね。
昭和・平成でそんなことばっかりやらせてきて、日本人の英語力、上がりました?
「とにかく大量にやらせる」
理由もなく大量に演習させるのもイヤです。
有効なこともあるのでしょうが、逆効果になる場合もあります。
スパルタ校に通っていたウチの夫は、課題が大量過ぎるために、答えを書き写すようになったそうです。それは夫が悪いですよね。でも、あるとき「ひたすら答えを書き写し続けたのに終わらなかった」のだそうです。それは課題が悪くない?
課題を出す教師も思考停止してますよね?
不条理をそのままにするのは「思考停止」
私たちの生活の中にも、「不便だな」「効率悪いな」という部分があります。
よく使う食器なのにキッチンじゃなくてリビングの食器棚に入ってる、とか。
「分かってるけど、この配置で定着しちゃったんだもん」と、もはや考えないことにしている部分、ありますよね。はい、これ思考停止。でも個人ならまだいい、というか仕方ない。
でも、学校は教育機関であり、私立学校なら経営体でもあるわけなので。
改善すべき点は、改善していかないと。
「変える」「変わる」が基本姿勢であってほしい
息子の第1志望の学校は「30年間、学校改革に取り組んできた」と説明会動画で言っていました。私にとっては、ここがけっこうな決め手になっています。
え? 学校には守るべき伝統がある?
今の時代、企業は、変えたくないコアの部分と変わるべき部分を一生懸命考えて、アクションを起こそうとしています。そうじゃなきゃ生き残れないから。
学校もそうであってほしい、というのが私の意見です。
ただし、合理的だけど「圧がすごい」学校が存在する
これは娘のときの経験からです。
ある学校の説明会に参加して、ビジョンもあるし、どんどん時代に対応してるな~と感銘を受けました。進学実績は高く、学費は安く、経営体としてもしっかりしてそうだな~、とも思いました。
私はすごくいいと思ったのですが、最終的に「ウチの娘には合わない」ということで、出願はしませんでした。
夫が「あの学校はすごい生徒に圧(プレッシャー)がかかってる」と言って、はっきり反対したから。
でも、「圧」って何だろう?
考えてみたんですけど、「勉強ができるか否か」という評価軸が圧倒的に大きくて、生徒がそのプレッシャーにさらされ続ける学校ということかな、と思います。
「厳しい学校は空気で分かる」と豪語する夫
圧も感じ取ることができるらしいです。本人がそう言うので、信じることにしてます。
というわけで、我が家の「厳しすぎる学校を見分ける方法」は2つです。
- 「置き勉絶対禁止」の不条理ルールがあるかどうか
- 夫に空気を感じてきてもらう
両親どちらかがスパルタ校出身なら、2番目の方法が使えるかもしれません。
ちなみに、夫の出身校はすでに息子の志望校からは外しています。置き勉絶対禁止だから。
また、今年に入って1校、夫に見に行ってもらいましたが「あれなら俺の母校のほうがいいじゃん!」ということで、NGとなりました。
「多様性を受け入れられる学校」がいいってことかな
置き勉禁止には全力で反対したいですが、厳しすぎる学校=悪だというわけではありません。
頭がよくて勉強を楽しみながら成長していく子、努力が好きな子には、いいと思います。というか、高偏差値帯の男子校のほとんどは、圧、強いでしょうね。
でもね。
勉強以外のことに没頭しちゃって成績が下がる子も、いやむしろ、勉強含めて特に何にも没頭してない子も、受け入れられる環境であってほしい… と願います。
多様であれ…
ん?それって公立…? いやいや、公立は別のアレだ、同調圧力すごいから。
とにかく、志望校選びは続きます。
がんばります。