6月は息子、娘の宿泊行事が続きました。もう、準備が大変で。
一段落したところで気が抜けて、先日、『二月の勝者』の最新コミック18巻を購入して読んでしまいました。
で、また色々言いたくなりました!
前回、色々言ってる
【中学受験】どんどんリアルから離れていく、漫画『二月の勝者』【悲しみ】│まわらないドットコム (mawaranai.com)
ネタバレありで、フィクションに向かってあーだこーだ言っていきたいと思います。
リアルじゃない合格発表シーン
合格発表掲示板は、絶滅しました。校内掲示はまだあるかもしれないけど、ネット上にはないよ。
『二月の勝者』では、桜花ゼミナールで先生たちが、事前に生徒から入手した受験番号をもって、インターネットの合格番号一覧と照会して「合格」「不合格」とやっていますが。
今、合格発表は100%、受験生が個別にログインして確認するかたちになっていると思います。第三者である塾がIDとPassゲットしてたら大事件だよ。
塾は、生徒からの電話連絡でしか合否を知り得ないと思います。
2年前からそうだったよ
【中学受験】これが令和の合格発表!娘の入試結果まとめ【泣き笑い】│まわらないドットコム (mawaranai.com)
この辺くらいは、もっとリアルに寄せても良かったんじゃないかな。受験生からの電話をいちいち描くのが大変だから、便宜的にネット掲示板で見ることにしたのかな?
だったら、先生たちがPCをドキドキしながら見るシーン、こんなにいらない。生徒全員の入試日程を一覧にして、〇×を書くだけでいいじゃん。で、今までメインで描かれた子たちを丁寧に描けばいいのにな。
もう「圧倒的なリアリティで描く」なんて、どうでもいいんだろうか。
と思いながら読み進めていくと、ちゃんと「中学受験の圧倒的なリアリティ」も描かれていたのでした。
圧倒的なリアリティ、それは偏差値どおりの不合格
18巻で描かれた中学受験のリアル。
それは、樹里ちゃん&まるみちゃんJG第一志望コンビの不合格です。
そこなんだ?
2年前の娘のJG不合格と重ねて泣いてしまいました。わーん。
娘と樹里ちゃんが重なる
娘は、樹里ちゃんポジションだったと思います。樹里ちゃんは算数女子、娘は国語女子。そこを反転させたら、大体同じ、四谷大塚(渋谷大崎)の持ち偏差値65前後。
ボーダーライン上でダメだった感じも同じ。JG不合格が分かったその日に、2日の吉祥寺女子の合格をとってほっとするところも、3日目にもう1校準チャレンジが残っていたところも、同じ。(樹里ちゃんの3日は湧泉=恵泉なら、あんまりチャレンジじゃないけど)
娘と一緒に受験を終えてくれないかなー?と思っていた『二月の勝者』の結果が、こんなふうにリンクしてくるとは思わなかったな。
この頃は、2月に一緒に終わると思ってた
「二月の勝者」漫画:リアル小学6年生親の読み方、今後の予想(ネタバレなし)│まわらないドットコム (mawaranai.com)
息子は加藤くんポジション
『二月の勝者』は、いろんなパターンの合否を描けば、当てはまる人が勝手に泣いたり笑ったりしてくれるだろう、という「刺さる人には刺さる」戦法を取ってるんじゃないかと私は疑っています。ずるい…!まんまと泣いちゃったよ。
息子は多分、このままいくと、2月1日の不合格で少年らしさを失った、鉄オタ加藤くんと被るんじゃないかと思います。海上を受けるか迷ったけどやめた加藤くんです。ウチもスッキリと海上を諦めそうな気がしてるし…。
まあ、受験不合格くらいで、ウチの能天気息子は変わらないと思うけれども。
落とすくらいなら特攻させるな!
それにしても、まるみちゃん。
12月にはじめて偏差値60台、それも61の子を、JGに特攻させるなんてやっぱりおかしい。本人の希望だとしてもさ。普通は、全力で止めるところじゃないの?
それでもあえて、ムリな第一志望を許すなら。そこは合格させると、だから『絶対合格の教室』っていうサブタイトルがついてるんだと信じて、今まで読んできました。いい意味で、漫画だからな、って。
それなのに、主人公含む塾講師たちに「やっぱり偏差値どおりの結果になるんだよなー」なんて言わせて。そこだけリアルにしてどうする? なんのためのフィクションなんだよおorz
まるみちゃんを煽ったくせに合格させられなかった、黒木校長! もう、この無能! この漫画、塾の功罪を暴くっていうテーマだったっけ? そんな気もしてきた。
まるみちゃんのジャイアントキリングは、埼玉の宵の星合格で終わってしまいました。
2日の吉祥寺女子に落ちたのも、偏差値どおりの結果ですよ。もうちょっと手堅い2日校、なかったんかい。
「女子は2敗で心が折れる」という格言どおり、JG、吉女の連敗に沈んだまるみちゃんは、2日午後に合格した中夫中野に決めて受験を終了してしまいました。
やっぱり3日目がんばってくれそうな描写もあるけど… あと繰り上げの可能性もあるけどさ… いや実際にはほぼないんだけど、漫画だから。全体で1人くらいは繰り上がるでしょうね。その辺の仕組みを説明しなきゃだし。
でも、繰り上げ終了までドラマが続くなら、都立の発表は2月9日だし、各校招集日もあるし、まだまだ長いなあ…
「千葉と埼玉には通えない」とラインを引いてる
ところで、ウチの子がまるみちゃんの立場だったら、迷わず宵の星に進学します。それも、かなりウキウキで。
吉祥寺近辺に住んでいれば、1時間ちょっとくらいですよ。
我が家からはもっと遠いので「娘の合格が宵の星だけだったら、隣の路線に引っ越そうかな」と思っていたくらいです。
ただ、この点については、作中でも桂先生が「もったいない」と話していて、回収されています。
舞台が吉祥寺にある理由
桜花ゼミナール吉祥寺校の子たちは絶対に、千葉・埼玉・神奈川には進学しないと思う。
このロケーションは、千葉・埼玉・神奈川の学校が本命校にならないようにするための設定だから。
東京23区内を舞台にしたらどこでも通えちゃうから、志望校が多すぎて収拾がつかなくなります。その点、東京西部の吉祥寺なら、千葉・埼玉・神奈川進学はナシ!っていうラインを引いても、「まあ、そうかな?」で許されるから。
実際には、埼玉や神奈川に通う子もけっこういるけれども。
このラインがあるから、宵の星に受かった女子4人(!)は、これを総スルーして2月の日程を組んでいるんですね。宵の星への通学可能性があれば、樹里ちゃんの1日午後受験はないし、花恋ちゃんの2日吉女受験もないと思います。
というか、花恋ちゃんの入試日程には、ちょっとつっこみたい!
…思いの他、長くなってしまったので、次回に続きます。