【内部進学】国立小・中・高について思うこと【個人の感想】

ちょいちょいXのポストで漏らしていましたが、中3娘、高校への内部進学がほぼ決まりましたー!

概要

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直近

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念のためですが、娘の学校は私立ではありません。私立の中高一貫校では、こんなに内部進学か厳しい学校はあまりないのではないかと思います。

娘の学校はどことは言いませんが、幼・小・中・高がある国立です。そして実は私も、どことは言いませんが、国立高校の卒業生です。

なので。今回はひとつ、国立附属の内部進学問題について、思うところをまとめてみたいと思います。もちろん、国立とはいえ学校ごとに事情は違いますから、個人的な体験にもとづく個人的な意見です。

すごく長々とぼやいているので、要注意です。

Not 内部入試, But ガチの受験

もちろん、本当のガチの高校受験とは違いますよ。

でも、ひと昔前に比べて、中学から高校への内部進学は厳しくなっていると思います。イメージとしては、9割いける(自主的に外に出る人以外は進学)ところから、7割程度に。

そんな娘たちは中3になるときに「皆さんは受験生です!」と宣告を受けて、全員が「内部進学を前提とせずにしっかり進路を考えるように」と指導されます。

ウチは娘の1学期の成績が悪かったことで焦って本気になりましたが、たとえ成績が良くても、真面目に高校受験に向き合い、併願校も準備しないといけないわけです。

いいところ

「全員が受験生であること」これは、配慮の賜物だと思っています。

周りが内部進学前提でのほほんとしているのに、自分だけ肩を叩かれて受験生になる、なんていうことにならない。全員、受験生。とてもフェアな枠組みだと思います。

ひどいところ

各自、外部受験の準備したり併願校を確保したりと準備を重ねて、最終的な希望者が内部進学入試に臨むわけですが。

内部入試で、数人のみが不合格になるシステム。つらい。

そこは、受けた全員が合格でもよいではないですか!と言いたい。ただ、内部入試にチャレンジするか否かのところに明確なラインがないので。希望すれば内部入試を受けられるので。

多分、合否線上にいるのは「(成績あまりよくなくて)外部受験するつもりだけどワンチャンいけるかもしれないから、内部入試を受ける」という人だとは思う。内部の志望度合いが高ければ、チャンスは多いほうがいいし、受けるよね。

でも、このシステムのおかげで全員が「自分も数人の不合格者になるかも」と、慄きながら内部入試の準備をすることになる。

しかも合格の明確な基準は公表されておらず「一発勝負だと思え」的な感じになっており(要はふわっとしてる)、とにかく内部入試が終わるまで何も分からない。つらい。

一方、私はひっそりと「内申点による救済はあるのではないか」と思ってます。下位の合格者には課題が課される、というのも聞いたことあるし。

さらには本当のところは、中学受験組の子が内部入試に落ちることはほぼないんじゃないかなと思ってます。けっこう厳しい試験に合格してて、数・理・社は中受で勉強したアドバンテージが残っています。英語が苦手な娘でも、中3の1学期以外は学年の上位3分の1に入ってました(逆になんで肝心なときだけそんなに悪いんだよ)。

高校の学びの内容には要注意

で、ここからは完全に私見です。

都立とか私立のトップ校のことは分かりませんが、トップ層の国立校の学びには、向く子と向かない子がいると思います。それは、テストでいい点が取れるかどうかとか、周囲と比べてどうかとか、そういうことだけじゃなく。

アカデミックな授業

国立校の授業は特殊なものが多くて、大学での学びに似たところがあります。

先生が投げかけるテーマのもとで、ヒントをもらいながら自分で調べて学ぶスタイルが多い。要は学術的。もちろん、インプットが多い授業もありますが、課題は発表やレポートが中心だったりする。

そんなタイプの授業が多いから、ドリル的な課題とか、小テストや補習はあんまりありません。「そういうのは自分でやっとけ」というスタンス。

今はもっと大学受験も意識してるのかもしれませんが、カリキュラムや説明会を見る限り、あんまり変わってない気がする。

そこで、私が思う国立附属高校のデメリットです。

デメリット①「もっと向いてる教育」の機会喪失

「大学受験を見据えて、もっと適切に学べるところで学ぶべきでは?」という子が、一定数いる。というか身も蓋もないけど、大学受験のことだけ考えたら、全員、他で学ぶほうがいい

国立校に向くのは、学校での学びは受験のベクトルとは違うリベラルアーツを身につける機会として楽しみつつ、一方で受験勉強もできる子

思索向きじゃない子、学問への興味が希薄な子。それから「先生は分かりやすく教えてくれるもの」という受け身の教育に慣れ切った子も、向いてないと思います。

デメリット② 教育実習生の授業

これは国立の宿命で、小中高の全て言えることだけれども。

大量に教育実習生が押し寄せてきて、授業してくれますよ。

それだけですけど。別に他に何も言うことありませんけど。

デメリット③? 自由過ぎる

これは、デメリットでもあり、メリットでもある。

校則も規律も成績も進路も、何も生徒を縛ることはなく、ただただ自由

別に勉強ができなくても、完全に沈むこともない。授業は学力重視ではないので、「何も分からなくてつらい」ということにはそうそうなりません。むしろ分野によっては、「今いい球打ったな!」みたいに活躍できます。

だからこそ、自主的に勉強できない子にはやっぱりアレだというわけで(①に戻る)。

うちの子の向き・不向き

ここまで言いながら、国立高校に我が子を進学させる我が家ですが。

ずばり言います。

ウチの娘は国立の学びに向いてます。できる子です。「受験勉強は塾でやらせる」という条件付きではありますが。

息子もアカデミック()な校風の私立校に通ってますが、こっちも向いてると思います。

本当は、姉弟どちらも、もっと受験対策もちゃんとやってくれる学校がよかったのですが、もう、校風が本人に向いてるからいいやと開き直ってます。

息子の志望校選びの話

【中学受験】管理VS自由の校風論争が終わった【志望校決定】│まわらないドットコム

国立校(自由な学校)に向く子の特徴

具体的にどういうところが向いているのか、考えてみました。ウチの子版、というかただの親バカかも。

①自分の意見を論理的に主張できる

ウチは両親ともにコンサル系出身で、多分、ふだんから仕事中なのか?みたいな会話してます。

意見があるなら論拠を示して主張すべきだし、主張が正しく周囲も納得できるならそれに従うべき。短く簡潔に述べるべき。そんな雰囲気の家庭かもしれない。

でもそのおかげか、子供たちは「自分の意見を分かりやすく表明する」「異なる意見を尊重する」ということが、しっかりできている気がします。

自由の大地(と書いて「がっこう」と読む)で生きていくには、必須のスキルだと思います。

②知的好奇心が高め

娘の興味はエンタメ系にばかり向いてるから、知的好奇心とは違うんだけど… それでも「どうせ学ぶなら、役に立つこと勉強したい」と言っていて、授業には常に前向きです(自宅学習には後ろ向きだが)。

息子は特に理科が好きですが、他の科目に対しても好奇心旺盛です。先生方がかなり面白い(つまり受験向きではない)授業をしてくれるので、いろんなことを親にも教えてくれます。

受け身一辺倒じゃなく、好奇心で前のめりになれるところがあるので、そこだけは安心してます。

③自己肯定感っ…!

例えば、娘は中受では私立中高一貫校への進学を希望していて、複数校に合格もしました。でも、(学費の安さで)親に勧められて国立へ。その結果、中3の1学期で「内部進学危ないかも」と言われ、本気で高校受験することに。

そんなときでも「この中学入って良かった」という揺るぎないプラス思考で、「私立なら高校受験しないですんだのか~」と、一度ぼやくくらいですませられる。

精神的にすごい安定してる。

息子のほうは何も考えていないただの陽キャかもしれませんが、とにかく娘も息子も自分の軸がしっかりしてます。自己肯定感が高いんだと思います。そんなんだから、人付き合いも楽々みたいです。うらやましい。

はっきり言って、自由な学校の弱点は「何かあったときのフォローが手薄」ということです。

そんな環境では、何があっても大丈夫そうな安定感が必要だと思います。

国立小進学は功罪ある

幼稚園で、小学校で、まだ子供の性質や才能が分からない段階での受験を経ている場合、中学進学、高校進学のタイミングで、我が子に向いた教育をシビアに考えるべきだと思っています。

しかも、国立小から中学受験では課題が多くて受験勉強との両立が大変だし、国立中からの高校受験では定期テストの平均点が高く、内申点をとるのが大変という障壁があります。

国立小は安易に選べない道だなー、とこっそり思っています。ここだけの話。

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