こんにちは。岡田ちっぷです。
私は子どもを3人育てていて、もうすぐ子育て歴10年になります。
正直、疲れました。
でもでも、やっぱり子どもの笑顔を見ると疲れも吹き飛びます!……って、そんなわけない。少なくとも私はそう思います。
「子育ての疲れは子どもが癒してくれる」そんな風評があるとしたら、そっちのほうを吹き飛ばしてやりたいですね。
というわけで、今回は、「子どもの笑顔で育児疲れが取れるわけない」という主張と、その論拠を上げていきたいと思います。
あ、「物理的に疲れが取れるわけがないから」というのはナシです。
理由1:子どもはそんなに笑っていない
いつもニコニコしているお子さんもいると思いますよ、もちろん。でも、子どもって、笑顔より真顔でいるときのほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。
着替える、食べる、歩く、遊ぶ、テレビを観る…、何かしらに取り組んでいる子どもは真顔、無表情ですよね。
そしてたまに、「できた!」「見て!」「あのね~」など、親に笑顔を向けてくれます。まあ、話しかけてくるときは笑顔が多いですけどね。
これは年齢にあまり関係なく、そうなんじゃないかな。うちには3歳から10歳までの子どもたちがいますが、みんなそういう印象です。今後、反抗期が始まったら、ますます、笑顔を見せてくれなくなるかもしれません。
理由2:仮に子どもが24時間笑っていたとしても、見ている時間がない
理由1に当てはまらないケースは、いっぱいあると思います。が、こちらはどうでしょう。
子育て中の親御さん方、お子さんの笑顔を見ている時間って、どのくらいあります? たとえば、1時間のうち、お子さんの笑顔を10分以上見ていることってどのくらいあるでしょうか。
子どもが機嫌よく笑顔でいてくれるとき。
それは、イコール「家事の進めどき」です。
「ニコニコ笑って人形遊びしてる! 今のうちに洗濯物干しちゃお」
「テレビ見て声あげて笑ってる! 洗い物しちゃお」
(「子どもが真剣に何かしているときは真顔」と書きましたが、笑いながら何かしていることももちろんあります)
まあ、たまには「笑ってるうちにカメラカメラ」ということもありますが。
子どもが小さいうちって、「家事ができる時間はご褒美」と錯覚してしまう、何かがありますよね。
ニコニコしている子どもを、脇からそーっと見ている時間(前述のように、親に向かって笑う時間は少ない)。もっとゆっくり、そんな時間を過ごせばよかったな、と私も心底思います。
でも。そんなことしていたら、まわらないんですよ!
子どもの笑顔自体がストレッサーになる
これは、子どもが小さい場合に多いと思うのですが。
子どもが笑っている。
そんなとき、「この状態がずっと続いてほしい」と思いますよね。
しかし、ずっと続くことはまずない。
すると、「どうせすぐ笑顔が消える」「笑顔が消えた後が恐い」と、ネガティブな感情のほうが強くなってしまう。
また、「少しでも笑顔の状態を保ちたい」と、過度に緊張してしまう。
あるのではないでしょうか。
何も考えずに、子どもの笑顔を「癒し」として受け止めることができない。時間のなさ、余裕のなさ。
そんな状況が子育て中には、当たり前に、普通にあります。全然、異常なことではないと思います。
そんな状況下では、子どもの笑顔が逆に、時限爆弾であるかのような、ストレッサーになってしまうのです。
寝る前に子どもがケラケラ笑っていたら、「そんなにテンションあがると、眠れなくなるんじゃ…」とかね。
簡単に「子どもとずっと一緒にいられてうらやましい」と言わない
お分かりいただけたでしょうか?
何かと反論はあるかと思います。一瞬の子どもの笑顔で、疲れも吹き飛ぶ親御さんもいると思います。
しかし、子どもの笑顔くらいじゃ癒されない、逼迫した状況にいる親御さんもたくさんいます。
少しでもお分かりいただけたなら、「子どもとずっといられるのうらやましい」「楽しそうだな~」などと簡単に口にしないよう、ぜひ、お気をつけください。特に、配偶者さん。
ただし、寝顔にはけっこう癒される
子どもの笑顔より、寝顔のほうが圧倒的に見る時間は長いのではないでしょうか。
「子どもが笑っていても、ゆっくり顔を見ていなかった」「子どもの笑顔を癒しとして受け取れなかった」という親御さん。
お子さんがぐっすり眠った後、寝顔で癒されましょう。
まあ、私は一緒に寝落ちしてしまうことが圧倒的に多いんですけどね!