息子は、もうすぐ中学入学後初の中間テストです。「赤点をとった者は補習」とさんざん警告されているらしく、けっこう真面目に勉強しています。
一方、娘は1学期は中間テストがなく、期末テストのみです。1学期の内申点は一発勝負で決まる。
ひええ。
高校受験生なのに。
中学と高校がつながっていない娘校では、「全員高校受験」という号令のもと、ガンガン進学指導が始まっています。前回は、慌てて高校受験の基礎知識を確認しました。
突然の高校受験宣言に大慌て
【高校受験】中高一貫校に通っていたはずの中3娘、受験生になりました│まわらないドットコム (mawaranai.com)
その後、娘と話し合って志望校の方針を固めたので、ちょっと書きたいと思います。
受験における永遠のテーマ、「大学付属校 or 進学校」です。
中学受験時の大学付属校 vs 進学校
うちは、中学受験では進学校派でした。
なぜか?
娘には、難関国立大を受けてほしいから。あと文系でも数学をちゃんと勉強してほしいから。
息子は、理系なら国立大のほうが充実してるから(もちろん難関国立受けられるなら受けてほしい)。
それからぶっちゃけると、私も夫も私大出身なので「子供にはもう1つ上にいってほしい」という思いがあります。自虐的ですが、最難関だろうと私大というものをあまり認めていないところがあります。
もう大学受験しなくてもいいのでは説
しかし。
本当のところは娘校、7~8割は上の高校に入れるはずなんですよ。残り2~3割は希望して出ていく子たちなはずなんですよ。この条件で入れないくらいなら。
いっそのこと、さほど勉強せずとも大学へ行ける道に進んだらどうですか、と。
大学付属中高に進んだ子を持つ友人には「付属校、そんなに甘くないよ」って怒られそうな気がしますが。でもさ、もうそんな事態になったら、大学受験も乗り越えられる気がしないよ。
というのが親の正直な気持ちです。
大学付属高校には行きたくない by 娘
もちろん、娘にはオブラートに包んで伝えました。「大学付属高校という選択肢もあるのでは?」と。
ただし、もう高校受験で早慶に行くのは厳しいだろうから、がんばってMARCH付属だと(女子のRは高校募集ないから、正確にはMACH)。
大学の偏差値一覧とかをみながらざっとレクチャーもして、色々話しましたが、娘の結論は「大学付属高校は受けない」でした。
理由1:自分にもプライドがある
最も大きいのはこれ。娘は早稲アカの小規模校舎のS・Cコース合同のクラスにいましたが、その中では女子トップの位置にいました。
同じクラスの下位層の子、1つ下のクラスの子たちがMARCH付属に進学するのを見てますから。そこに今から自分がチャレンジするということは、プライドが許さないと。
「大学受験でリベンジしたい」と言っていました。
だったら、もう少し勉強してくれよ!
まあ、危機感をあおることが高校受験作戦の主な目的なので、この認識を持たせた時点でほぼ成功といったところでしょうか。
理由2:受験がないと勉強しないタイプかも
もう1つは、これ。
テストというイベントなしに、自主的に勉強をがんばれるタイプではない、と。
ほとんどの子がそういうタイプだと思うし、大学付属校でも学部選択とか進学のために定期テストしっかりとらなきゃいけないから、勉強しなきゃいけないと思うけど。
「数学もちゃんと勉強しないといけないと思ってるから、国立大学受けるよ」と、言っていました。本当だろうな!?
理由3:受験というベクトルのない学校、想像つかない
これは、夫と娘で意見が一致していました。
進学校では「大学受験」という同じ方向をみんなが向いているために、なんとなく仲間意識が芽生え統制も取れるのではないか、と。
「受験というベクトルがない学校生活は、どんな力学が働くか分からないから怖い」ということだそうです。
私はそうか?とイマイチ納得できないのですが。なんとなく、共学の付属中の学校生活は「公立中学がレベルアップした雰囲気」と想像していて、たしかにヒエラルキーは強固なやつができ上がりそうだな、とは思います。
得意なことがあれば一定評価してもらえる別学進学校と違って、容姿・コミュ力による評価ありきの学校社会… ってこと? 世間だってそんなものなんだから、慣れとけ慣れとけ、と思うけれども。
まあ、今まで子供社会を「頭いい」で乗り切ってきた子に、「パリピが仕切ってる巣窟に入れ」って言うのも酷かもね。
あのね。「上を目指す」というベクトルが常に存在する世界とは別に、19XX世紀末社会がこの世には広がってるんだよ。
中学受験して、中高、大学、企業と、上へ上へと進む人には怖いだろうね。ベクトルがない世界。お母さんは会社を辞めて以来、ずっとそういう世界にいるけどね。世間っていうんだけどね、そこ。
じゃ、上にいって
最後は大学付属校にだいぶ失礼な気がしますが、あくまで、社会的力学的な話です。
っていうか今、「大学付属校のほうが健全じゃない?」と思ってます。受験界にいつまでも浸かってるの、あんまりよくない気がしてきた。
ともかく今回、「中学受験である程度の学校に行った以上、娘はそういうコースに乗ったんだな」と実感しました。
娘よ。今あなたが仲よくしてる賢い友だちのほとんどは、そのコースを突っ走っていくよ。そのコース、納得するまで走りきらないと後々辛いよ。
ああ嫌だ。足元を見てるとこんな話になってしまう。
もっともっと、未来の希望を見据えて話がしたいなあ。
早く、娘が将来勉強したいことを軸に話ができたらいいのにな、と思います。
ともかく今回、「自分のところの高校に落ちたら、都立進学校に行って大学受験がんばる」という方針が決定しました。
次は、高校受験用に模試に申し込みます!