小6娘の中学受験が、2月1日校以外合格という結果で終了したのが1カ月前。
合格発表の様子
それから、何度となく娘とぶつかってきました。いや、どちらかというと、親のほうがぶつかられて泣かされるという感じです。
これが闇落ちってやつか…
腹いせに、今の娘のどのへんが闇落ちなのか、まとめてみたいと思います。
このへんが闇落ち①:「もう勉強なんかするもんか」という強い意思
娘は、週3で塾に通い、土日ともNN講座に通い、中学受験の勉強をすごくがんばっていました。でも、家では最後まで「自分からがんばる」という姿勢にならなかったのも事実です。
朝は起こしても起きない。宿題はやらずに済ませようとする。「あ~、受験終わったら、思い切りゲームしてやる~」というようなことをしょっちゅう言っていました。
しょっちゅうこんなことしてました
で、終わった後は、その言葉どおり。ひたすらゲーム。ひたすら動画。
私たち親は、当初はたしなめたり、ルールをつくったりしようとしたのですが、その度に「い~じゃん別に~受験終わったんだしさ~」とわめいたり、暴れたり。
「勉強したくないのに我慢してしている」という状態でずっときた娘。受験がなくなった今、「もう二度と勉強するものか」という方向に振り切れてしまいました。
親子喧嘩になるので、最近は放っておいてます。私たちも娘を押さえつけてきた自覚があるので、強く言えないということもあります。
もうちょっと前向きに、読みたかった本を読むとか。行きたかったところに行く計画を立てるとか。とにかくゲームと動画以外のことをやってほしいんですけど。
中学に入って「やるべきこと」が増えてきたら元に戻るだろう… と信じて、今は、学校や塾の宿題はやる、10時に寝るのを目標にする。これができてればいいか、という感じです。お手伝いはなかなかやってもらえないです。
このへんが闇落ち②:むき出しで傷つきやすい感情
娘はもともと、ポジティブでメンタルの強い子でした。
一度、本人と「娘はなぜそんなにポジティブなのか」という話題になったときに教えてくれたのですが、「失敗したときや叱られたとき、たくさんの自分が『大丈夫、大丈夫!どうってことないよ』と声をかけてくれる」と言っていました。だから、すぐに元に戻れる、と。
強メンタルで試験中のトラブルも乗り越えてきた娘
そんな娘の話を聞いて「ポジティブな声をかけてくれる、たくさんの自分」が、自己肯定感というものなんだろうな、 と思いました。そんなものいたことない私は、自己肯定感が低いんだろうなあ、とも。失敗したときに「お前最低」「あのときも同じ失敗したよね」「絶対、またやるよ」と声をかけてくる自分しかいません。
しかし。
そんなポジティブさ、しなやかさ、強かさが受験終了後の娘から消えてしまいました。
嫌なことがあると「もうさ~」「だからさ~」「〇〇しなきゃよかった」と、いつまでもジタバタしています。
親から叱られたときは敵意むき出しで即反論してきて、口論の末に「そっちが私を全否定してきた」というようなことを言います。
以前、娘がものごとや他人の言動をフワッと受け止められていたのは、娘の中の「たくさんの自分」がいたから。それがいなくなってしまった、もしくはネガティブなことささやくように変わってしまったのではないかと思うのです。
第1志望不合格のショックが、娘の自己肯定感を破壊してしまったんでしょうか。不合格が分かったとき、私が隣で泣いたのがいけなかったのでしょうか。
①は、受験の反動で一時的なものだと思うんです。でも、この②はどうなんだろう。回復するんだろうか。
今の娘は「ちょっととげとげしい、普通の思春期の子」といえばそうなんですけど、スーパーポジティブで頼もしかった以前の娘にもう会えないと思うと… 涙が… (めそめそ)。
このへんが闇落ち③:「もはや親は用なし」という姿勢
これも思春期の子としては普通、というか正常かもしれません。
いいよいいよ、親をいくらでもコケにして、越えていけばいいよ、と思うんです。
でも、受験前と比べると、あまりのギャップの大きさに愕然とします。あのしおらしかった娘はもうどこにもいない…(←このパターン)
受験前は、なんだかんだで親を頼りにしないとやっていけないところがありました。土日はお弁当をつくってもらうし、寒くなってからは朝晩、駅まで車で送迎してたし。
過去問の丸付け、入試日程の組立て、出願、入試当日の準備・引率… 親の世話になりまくりでした。娘もそれを心得てか、反抗する余裕がなかったのか、「勉強してる・してない」以外のことで親とぶつかることはありませんでした。
受験当日のことばっかり考えていたあの頃
受験が終わった今、スマホも買ってもらって色々設定も終わった今、もう親は用済みですわ。
宿題やったの?的にちょっと干渉するだけで「うっとおしい」などと暴言を吐いてきます。まあ、こっちもずっと言われっぱなしでもないですが。この険悪なムードをなんとかしたい。
それでも「私立の学費を払うのは親です」と言えるならまだいいのですが、最近の私立では「自分が恵まれていることを自覚するように」と指導してくれたりするそうなのですが、ウチは…。
ここまで娘の進学先を明言してこなかったわけで、ここだけの話、片耳で聞いていただきたいのですが、まあ親の強い勧めもあって国公立に進学することになったんです。
「私立に行きたい」というモチベーションでがんばってきた娘は、思い描いていた学校生活とはまったく違うことになりそうな中高生活に希望を失い、すっかりグレてしまったわけで… あれ、闇落ち①②③の理由って、全部これ?
ピンチをチャンスに変えて子離れするぞ!
親にとっては、子離れのチャンスってことで。
あと、娘のおかげで授業料が格段に安くなったことで、私は「稼がなきゃ」というプレッシャーからは解放されました。
これをいい機会にして、ライターの幅を広げるチャレンジができたらいいな、と思ってます。
娘軸の変化はもう待つしかありませんが、自分軸の変化は起こしていきたいと思います。
遠目から見守ってやるからなああ。