2月の東京・神奈川の中学入試も後半に入りました。
ウチの小6娘の結果は、まあすべて出そろってから、まとめてお伝えします。
昨日が娘の入試最終日だったのですが、入試会場で信じられない事件が起こったので、その経緯と反省点をまとめてみたいと思います。
娘の日程はこちらです
1月埼玉 安全校、準チャレンジ校
2/1 チャレンジ校
2/2 適正校
2/3 準チャレンジ校
これまでのあらすじはこちら
事の発端:2月3日、さすがに仕事をしないとという母親(私)
1月入試で2日間、そして2月入試では前泊のための1/31の午後休も含めて、ほぼ3日間仕事を休んでいる母(私)。
2/3は、送りは私が行くけど、迎えは夫に行ってもらって私は家で仕事するという計画でした。(2/1が合格なら2/3は不受験のつもりだったし。受けてるということはそういうこと…)
行きは、つつがなく時間どおりに学校の入り口まで送り、娘が校舎に入るのを見届けて、帰ってきました。でもここで、私はミスを犯していたのです。「帰りはパパだからね。見つかるまで出たところで止まって待っててね」と念を押すのを忘れたのです。
今や当たり前の「試験会場への携帯電話の持ち込み禁止」
娘は5校受験しましたが、携帯電話を持ち込んでいい学校は…ありませんでした! もし持ち込んでいることがわかったら、その場で試験終了、という厳しい学校も多いです。
にもかかわらず埼玉の学校で一度、私が娘の携帯を回収しておくのを忘れて、娘のリュックに入りっぱなしにしていたことがありました。
その学校は、間違って携帯電話を持って入ってしまった場合は、監督の先生に預けることになっていました。でも娘は「学校モードにしてるから鳴らないし」とカバンに入れっぱなしでしれっとしていたらしいです。 鳴らなきゃいいのか。まあそうか。
カバンを開いて持ち物チェックまでする学校は、なかったと思います。
昨日もその心意気で、娘のリュックの奥底に忍ばせておけばよかったんだな~。娘の携帯電話は、めちゃくちゃ原始的なキッズケータイなので、罪悪感も少なかったと思うんですよね。(防犯ベルと変わらない)
でも、2月1日の第一志望の学校への厳戒態勢を引きずって、2日、3日と娘の携帯はしっかり親預かりにしてたんですよ。まあ、当たり前のことなんですが…
夫からの電話に「ガキの使いもできんのかーい」と叫んだ
家に帰ってきてしばらく仕事して、その日は休みとってゲームやってる夫に声をかけました。「そろそろ行ってよー、11時〇分には終わって出てくるって看板に書いてあったからね。今からだと待合所で待つ時間もないから、出入口に直接行きなよね」と言いました。確かに言いました。
そして11時〇分 過ぎ、夫から電話が来ました。
「会えなかった。娘がいない」と。
いやびっくりしました。「ガキの使いか、いやガキの使いもできんのか~」と自分の中に眠っていた謎のボキャブラリーに。
結局、「入試当日の注意」のプリントに書いてあった待合所に行った夫。「受験生出てきます」の声があってから出て行って、待合所の前で、娘が歩いてくるのを待っていたそうです。
校舎の出入口から待合所までは、20~30mってところでしょうか。その方向に正しく歩いてくればね。
娘、歩いて来なかったって。
会場整理の先生には「もう全員出ました。会えない人は自力で探してください」と言われたそうです。
本当は、有休とってる夫が送りも行ってくれればなーと思ってた
「もうちょっと探してみる」と言って夫が電話を切った後、私は号泣してしまいました。
娘が第一志望不合格ってわかったときもこんなに泣かなかったですよ。(しれっとカミングアウト)
今まで、さんざん私が気を使ってやってきたことの、正味10分の1ですよ。5校分の送迎のたった1回のお迎え。なんでできないのかなあ~?(え?最初で最後の1回だから?)
しかもこっちは必死こいて仕事しているというのに。もうそこから娘が見つかるまでは、仕事も手につきませんでした。
それにしても娘、携帯持ってないにしても公衆電話から家に電話してくれたらいいのに。財布も持ってるし、家電の番号も知ってるし、本当にどうした?
ちなみに、受験校はウチから1時間位の場所にあり、娘は周囲の土地勘は皆無です。
夫だと思って電話をとったら、警視庁〇〇警察署〇〇交番…
何度か夫と「駅より学校の構内探せ」とか、電話のやり取りをしていたので。
家電が鳴って、もしや娘が見つかったのかと思い「もしもし!?」と出たら、「こちら警視庁の…」という先方の声。
一瞬、頭が真っ白になりました。
しかしお巡りさんは、名乗り終わると「娘さんに代わります」と。
娘のエクストリーム迷子
電話口の娘が言うには、私が看板で見て夫に告げておいた終了時間よりも、10~20分くらい早く終わって校舎を出たそうな。
そして、しばらく待ったけど夫が来ないので、駅に行ってみたそうな(行くな行くな)。そこでもしばらく待ったけど来ない。公衆電話を見つけて10円入れて家にかけてみたけど、かからなかった。
どうしよう…と思ったら、その駅から数駅先にNN講座で通い詰めた「御茶ノ水駅」があった、と。
「御茶ノ水ならわかる!そこからならひとりで帰れる!」
って思ったらしいです。で、その日の受験校から数駅離れた御茶ノ水駅に行った、と。そこで交番に寄って電話貸してもらった、ということでした。
そりゃ見つからないわ。
どんだけ動くんだよ娘!
動かないのが迷子の鉄則…なのに、動き回ってしまうのも迷子の常。
…にしてもなあ! 迷子の範疇超えてるよ。エクストリーム迷子してるんじゃないよ!
交番の電話を借りているというのは分かっていても、説教してしまいました。手短にね。
そして娘に御茶ノ水駅の聖橋口で待つように言って、それを夫に電話で伝えました。
電話を切った夫は事態を飲み込めず、学校の守衛さんに「御茶ノ水駅ってどっちに行くんでしょうか」と聞いたらしい。「駅から電車に乗ってください」って言われたって笑。そりゃそうだ。
まもレールって、大事
JR東日本と東京メトロでやってる「まもレール」。月額500円ちょっとで、子どもが改札でピッとやった履歴がメールで届くというサービスです。
存在は知ってたんだけど、ふだんの通塾はバスで、NNは週2でJR乗っていくけどキッズ携帯あるしで。申し込もうなんて毛ほども思いませんでした。「中学行ったら、定期と一緒に申し込もうかな」って思ってました。
まもレールに入ってれば。(なぜか)御茶ノ水に向かう娘の足跡をすぐに終えたのに!
今回のこともあって、多分、最低でも中1のあいだは申し込んでおくような気がする。
すべての受験日程を終えて、ルンルンで帰ってきた娘
その後、御茶ノ水で合流し、交番のお巡りさんにお礼を言って、ご飯を食べて、漫画とか買って帰ってきた父娘。
帰ってきたときは2人とも、迷子の件なんて忘れてルンルンになってました。
号泣して、その後も集中力がログアウトした私は、午後中引きずってたというのに!!
まあいいや。
エクストリーム迷子の思い出も、受験フィナーレを迎えた喜びの前では塵に同じ、ってことでしょう。
ちょっと雑だったかもしれない、受験校の管理
それにしても娘と夫は何故、すれ違ったのでしょうか。
夫は「11時〇分になりました、受験生が出てきます」と言われて、待合所から出たそうです。たしかに出るのはちょっとだけ遅くなったかも、と言ってましたが。
しかし、娘の言い分が本当なら、娘は11時〇分より少なくとも10分位、早く出てます。で、待っても来ないから駅に向かったと。(向かうな向かうな)
でもなあ。いくらなんでもそんな、解散時間をずらすようなこと、するかなあ?
ただ夫が言うには「他にも何組か会えないで探し回ってる親子がいた」ということでした。
お察しの方もいらっしゃると思いますが、昨日の受験校は国公立です。
「受験番号〇〇番から△△番の受験生が退場しま~す」と看板を掲げた先生に引率されて出てくる私立校の退場とは一線を画す、自主性に任せた解散だったのかもしれません。
「携帯電話持ち込み禁止」の学校を受験する際の、退場時の注意として参考になれば幸いです。
「中受生は、NN校舎に戻る」という習性も…