先日、小5息子が通っている早稲アカで新年度説明会というものがありました。
中学受験塾の年度は2月から始まるわけで、12月には新年度継続の手続きが始まるわけですね。
それと息子たち5年生はいよいよ受験学年になるので、年間を通しての流れをざっくり説明されます。
私は、中1娘のときにひと通り経験しているので大体分かってる… と思うじゃないですか。
2年でもけっこう変わった
中1娘が5年生のとき、息子は3年生で同じ早稲アカに通ってました。
息子が新4年になる前には「もう分かってますよね~。保護者会でしゃべることもほとんど同じだから、無理に出なくてもいいですよ~」などと先生から言われたりしたものです。
しかし、実際には、そんなのんきなこと言っていられなかったのでした。激しいよ変化が。
予習シリーズ、大改訂
まずは、これ。
息子も早稲アカに入塾することを決めたとき、「お下がりできるテキストもあるかな」とうっすら思ってたんですよね。算国の演習問題集とか、最難関とか、どっち使ってるのか分からないなと思ってたら、どっちもまっさらのままだったりして。「漢字とことば」も白かったな~。
しかし。
2021年、予習シリーズが大改訂されました。表紙もカリキュラムも変わった。この規模の改訂は滅多にあることではないみたいですが、見事にぶち当たってしまいました。
おかげで、娘の受験後は、なんの未練もなくテキスト類は全部捨てることができましたけどね。
カリキュラムテスト登場
そして、突然出てきた、これ。
娘のときには、必修はYT組分けテストのみで、オプションで予シリ1回ごとに毎週あるYT講座の週テストを受けることもできる、っていうかたちになっていました。
(ちなみにYT=四谷大塚のテスト。YT講座は講座名で、中身は毎週やる「週テスト」と、5週に1回やる「組分けテスト」がある。と思う)
娘は4年の終わりから週テストを受け始めて成績がガーッと上がったので、私たち夫婦は「週テストはすごい」と摺り込まれています。週テスト信者です。なので、息子にもどこかのタイミングで土曜日をつぶして週テストを受けさせなければ、と覚悟していました。
ガーッと…ていうのはちょっと盛ったかも
しかしフタを開けてみると、息子の世代は隔週開催のカリキュラムテストが必修になって、YT講座は必修テスト代を払い捨てて、自分で四谷大塚に申し込まなければ受講できない…と。
カリテかYTか、については後述します。
6年生からはYT週テストが復活
はい、やっと本題です。
今回の新年度説明会で、驚いたこと。
6年生では、カリキュラムテストがなくなって、YT講座の週テストが必修になるんですね。知らなかった…。
もちろん信者なので嬉しいです。
しかし、なぜ?
私は「カリテより週テストのほうが(成績には)いい」と思うあまり、「カリキュラムテストって、早稲アカ生が週テストを受けられないようにして、四谷大塚生に有利にさせるためのものじゃないの??」とまで思っていたのです。(発想が被害妄想気味)
この記事にも同じこと書いてました
そうだとすると、6年で早稲アカ生にも週テストを開放するのは、四谷大塚のせめてもの情けということになると思います。
ありがとう、四谷大塚。
しかし実際には、「テスト受講者を増やすには?」からの「必修化したいけど4、5年生で毎週土曜日テストだと反発大きいから、隔週で必修化しよ」「6年生なら毎週必修で問題ないよね」ってことじゃないかと。
そして、早稲アカの4、5年生はテストを受けない自由も、毎週受ける自由も奪われたと… orz
カリキュラムテストの何がダメなのか
けっこう悪口を言ってるカリキュラムテストですが、別にダメじゃないです。
あくまで、週テストに比べると、というところで。
タイミング
2週に1回な上に、早稲アカは1~2週早く進むから、3~4週間前に習ったことを忘れたころにテスト。学習内容の定着を目的としたテストとして、これでいいのか? 疑問です。
内容が薄い
ウチの息子がB問題をやってるから…というわけではなく、2週分の内容を1回のテストにまとめているわけだから、1週に1回の週テストよりはそりゃ薄まるよね、ということです。
テストとしての緊張感が足りない
カリテは自分の校舎で受けるから、どうしても。
週テストでは基幹校舎に集まるから、テストとしての緊張感があります。けっこうな大教室で、前週の成績が良ければ表彰もされるし、解説授業も知らない先生なので刺激になったりします。
テスト経験値は大事
学習のリズムづくりにならない
ここが一番大きいかもしれない。
隔週だと、カリテのある週とない週で学習スケジュールが変わる。組分けテストの週もあるから、さらにリズムがつかみにくくなります。
娘のときは4、5年生の頃から土曜日は午前に理社をがっつり学習、午後は週テスト。このリズムを刻み続けたのが(コロナで乱れたこともあったけど)学習内容の定着にすごくよかったんだと思います。
カリキュラムテストの恩恵
とはいえ。
トップ校狙いじゃなければ、カリテで土曜日もそこそこ勉強しつつ、土日にスポーツとか習い事もそこそこやる、でもいいんじゃないでしょうか。
これがまさに息子。
隔週のカリテをさらに振り替えて、土曜の練習や試合にも出て、サッカーを結構がっつり続けられたこと…
成績はあんまり上がらなかったけど、良かったんだと思います。
受験は人生の縮図
こうやっていろんな条件や制約の中で、常にベストを尽くせるわけでもなく、王道もなく、運にも左右されつつ、自分なりにがんばって、それぞれのゴールにたどり着く。
そしてゴールがまたスタートになると。
ちょっと雑にまとめた感が出てますが、本当にそう思います。
カリキュラムテストが制約になってるって。違うか。