【中学受験】勉強場所を個室にして、自立心を育てる【期待】

目下、新6年生になった息子の転塾について検討中ですが、塾との面談のアポは取ったので、それまでは動きません。

というか、疲れた。

しばらくの間、奴さんの学習について色々心配するのを休みたい。

というわけで、娘・息子の部屋づくりの話をしてみようと思います。

転塾検討の話

【中学受験】今が最後のタイミング?転塾を検討し始めた話①【早稲アカ】│まわらないドットコム (mawaranai.com)

【中学受験】今が最後のタイミング?転塾を検討し始めた話②【四谷大塚か】│まわらないドットコム (mawaranai.com)

ついに娘・息子に個室をつくった

これまで我が家の子供部屋は、娘・息子の二段ベッドの部屋と、娘・息子の机が並ぶ勉強部屋の2つに分かれていました。

机が並ぶ勉強部屋は、娘が中学受験のときに「勉強に専念できる部屋」としてつくったものです。「ベッドがあると寝ころんじゃうから、ベッドと机は分けよう」ということで、このように。

娘はむしろ個室化に反対だった

【中学受験】子供の個室問題、決着【ベッドと勉強机を一緒にしない】│まわらないドットコム (mawaranai.com)

最近では、私も勉強部屋で息子を監視しながら仕事したりして、まあいい感じだったのですが。

最大の目的は「娘の学習環境づくり」

娘。

中学生になってから、ほとんど勉強部屋に入らなくなりました

娘は帰宅すると、リビングの端にある娘用のハンガーラックに荷物を置いて、制服を着替えて、リビングでくつろぐ。親や弟妹がうるさくなってきたら、漫画やタブレットを持って二段ベッドの上でくつろぐ。

問題は、くつろぎスペースから勉強机までの動線が物理的に長いこと。二段ベッドの上から降りて、リビング端から勉強道具をとってきて、勉強部屋へ行く… そもそも二段ベッドから降りるところが難関…orz

ならば、娘のものを個室にまとめて、くつろぎスペースから勉強机まで1秒で移動できるようにしてくれるわ…!!

急にきれい好きになった子どもたち

というわけで、1月から2月頭にかけて、色々なものを買ったり運んだりして、娘と息子それぞれの個室をつくりました。

娘がリビングにものを置いていたときには、いろんなものが床に置きっぱなしになってなかなか片づけないこともしばしばだったのですが、個室になってからはしっかりクローゼットにものをしまうようになりました。「自分の部屋だと、不思議にきれいにしようっていう気持ちがわく」と言っていました。

息子は自分の部屋に掃除機をかけることに目覚めたようで、余っていたハンディクリーナーをあげたら喜んでいました。

期待したい個室の効果

というわけで、「勉強部屋とベッドは分けるべき」という主義を曲げて、それぞれにベッドと勉強机を備えた個室を与えたわけです。

そこには「娘の学習環境づくり」という最大の目的があったのですが、他にも淡い期待がありました。

①自分の部屋をマネジメント=主体性が育つ

欧米では、子供が生まれたときから個室を与える的な話がありますよね。そこらへんが個人主義の礎になってる的に語られたりします。

うちもそこらへんに習って、子供の個室における権利と自由を与えてみることにしたわけです。

一説によると、子供が自分で自分の部屋を整理整頓したり、インテリアを考えたりすることが、主体性を育てて自立を促すのだそうです。

②ひとりの空間・時間が精神的な成長を促す

ソースは、漫画「夏の夜の獏」by大島弓子です。

人は誕生日から自動的に歳をとる実年齢と

その人の精神がさししめす精神年齢とがある

ぼくは8歳だが

このあいだ精神年齢のみ異常発達をとげて成人してしまった

~中略~

この話は僕の目からみた精神年齢の世界である

うれえるなかれ ぼくのまわりはほとんどが子供なのである

「夏の夜の獏」by大島弓子

主人公、走次は冒頭からランドセルを背負った成人男性の姿で登場します。お父さん、お母さんは幼児の姿で、19歳のお兄ちゃんも自分より小さい小学生。要介護のおじいちゃんに至っては赤ちゃん。

父母の関係は冷めきっていてW不倫中、お兄ちゃんは両親と折り合い悪く家を出ている。仕事で忙しい父母に代わっておじいちゃんの介護にきている、精神年齢と実年齢が一致した20歳のヘルパーの女性、小箱さんだけが走次君の心の支えです。

小箱さんは ~中略~ 夜は夜学生となる

だから小箱さんは夜の7時に帰ってしまう

「お父さんとお母さんがお帰りになるまで とじまりはしっかりしておくのよ じゃまたね」

~中略~

このしずけさがぼくを大人にしたのだ

「夏の夜の獏」by大島弓子

これこれ!

これは、ひとコマで、8歳の主人公が成人男性の姿をしている理由を描き切っているという、大島弓子のすごさとともに、漫画表現のすごさが実感できる場面でもあるのです。

だから、全面的に信じていいと思います。

私はこの漫画を「大島弓子が選んだ大島弓子選集」(メディアファクトリー)の第6集で読みました。2009年3月初版で娘が生まれる前に買ったものですが、本当にいい選集なので古本屋さんで見つけたら買ったほうがいいですよ。特に6集はこれ以外にも「秋日子かく語りき」「つるばらつるばら」「ダイエット」「毎日が夏休み」と傑作揃いです。

結論:大島弓子選集を読み直すことにする

息子よ。

あなたの精神年齢のことで悩んでいたおかげで、押し入れにしまったまま忘れていた漫画のことを思い出しました。

ありがとう。

次回、今後の息子の動向が決まります!

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