人生で初めてパンチパーマにしたくなった:Theピーズ「バカになったのに」

自宅勤務4カ月目に入りました。岡田です。

小学校の休校、保育園の登園自粛がやっと終わり、ようやくひとりで仕事できる時間ができました。1日3時間だけど…

ひとり、ということはBGMも自由です。すっかりやさぐれた私が久々に聴いたのは…

The ピーズ

Theピーズは1987年結成、1990年代半ばにかけて盛り上がったムーブメントのなかで活動していたバンドです。メンバーが入れ替わりながらも今も活動しています。大体の曲はヴォーカルの大木温之が書いてます。

私が知ったのは、2000年代。20代になってからです。

つらいときに聴く曲教えて

と、定期的に人に聞いていたのですが(自分がつらかったから)、そのとき教えてもらいました。このアルバムを借りました。

とどめをハデにくれ

1993年リリース。90年代に聴きたかったなー。自分の十代には求める心が足りなかったなー。

「日が暮れても彼女と歩いてた」

なんと当時、同タイトルの映画が作られてました。当時ブラック業界でヒーヒー仕事をしていたので、B級映画情報まで入ってくるはずもなく、後々になって知りました。映画のほうはすごく評判がよくないですが… 曲は名曲です。

何にもいらない ウチには帰らない

彼女と歩いてた

とりあえずブラついていよう

さみーから酔っぱらっていよう

いーよな会いたかったよ

日が暮れても彼女と歩いてた

The ピーズ「日が暮れても彼女と歩いてた」より抜粋

好きなコはできた

アルバムを貸してくれたお姉さんイチオシの曲でした。

早起きしてなけりゃなんねえ時も 

貧乏でなきゃいけない時も

前は本気でヤだった奴も

今はそれほどでもねーよ

オラよ 変わったよ 好きなコができた

人生なんかこれからだ 好きなコができた

Theピーズ「好きなコはできた」より抜粋

生きる力をくれる「シニタイヤツハシネ」

毎日朝イチでこれ聴いてました。当時、ひとり暮らしのアパートから職場まで、国道15号をまっすぐ歩いて通勤していたのですが、行きも帰りも聴いてました。

満足するくらいの夢でもみてれば

いちいちにつまる程のヒマはないのさ

何べんも思いどおりにいかないばかりで

とうとういい夢も見れなくなったのさ

シニタイヤツハシネ シニタイヤツハシネ…

正面からマトモに自分をみれねーよ ボロだもん

暮らしを変えるより 暮らしを変えるより夢かえたいわ

The ピーズ「シニタイヤツハシネ」より抜粋

↑「暮らしを〜」のくだりではよく泣きました。夜中の国道15号で…

その後、30代に差しかかるところで再び激務の波が来たときは、この曲を聴く気力もなく沈んでしまうわけですが…

改めてアラフォーの胸に染みる曲

この6月に久々にピーズを聴いたら、「シニタイヤツハシネ」よりも心に響いた曲がありました。

「バカになったのに」

この曲はピーズのデビューシングルなんですね。

進学校の悲しみ アホ不足

パンチパーマでパンク しらふでバカ

中学まではまともだった

まともだったのに

さんざんムリしてバカになった

バカになったのに

The ピーズ「バカになったのに」より抜粋

パンチパーマでパンク シラフでバカ♪

中学までは成績トップだったのが、進学校で全然勉強しなくなって落ちこぼれていった…なんて。自分と重ねることはしないぞ。人は人、大木温之は大木温之!

でも染みるんだよなあ。

そして今回この曲を聴いて、生まれて初めて、

「なんで、私はパンチパーマにしたことないんだろう?」

と思いました。

パンク好きなのに。

パンチパーマでパンクしたことないじゃん。

自分の未来予想図にパンチパーマのおばちゃん像が加わりました。

がんばります。

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