三連休の後でもお疲れモードです。岡田です。
以前「アンパンマンは暴力でものごとを解決しているから、子どもに見せたくない」という人がいると知って、こんな記事を書きました。
私はこの記事で、アンパンマンを擁護しているつもりでした。
しかし。
実際には「アンパンマンは暴力を振るっている」という前提で書いている時点で、間違っていたのでした。
訂正してお詫びいたします。
という記事です。どうぞ。
アンパンマンはバイキンマンを殴っていない。殴っているのは…
ズバリ言います。
アンパンマンが「アンパンチ」しているのは、バイキンUFOであって、バイキンマンではありません。
そういえば、「アンパーンチ!」のあとは殴った対象物の描写はなく、星とかガラクタとか抽象的な図柄の後に「バイバイキーン」と飛んでいくバイキンマンが描写されます。
描写がないので証明もできないのですが、このとき「アンパンチはバイキンマンに当たっていない」というのです。
ソースは…うちの小学生の娘です。
やなせたかし先生の言葉。のまた聞き
娘が図書館かテレビか、とにかく何かで、アンパンマンの作者であるやなせたかし先生の話を読んだ(聞いた)そうです。
アンパンマンはバイキンマンをやっつけようとしているのではなく、遠くへ吹っ飛ばして「バイバイキン」させているだけであると。
そう言われてみれば、そうかも?
悪さをするバイキンマンに説得を試みて、ダメそうなら乗り物をパンチして吹っ飛ばし、お引き取り願う。
やっぱりアンパンマンはやさしいのでした。
アンパンマンの世界の住人は疑うことを知らない
ちなみに、これも娘から聞いたのですが。
バイキンマンやドキンちゃんのバレバレの変装に、はじめはみんな騙されてしまうのは(最終的にはバレるが)、アンパンマンの世界の住人が「疑うことを知らないから」だそうです。
だから「お腹すいた」「もっともっと」と言われて、変装したバイキンマンやドキンちゃんに一生懸命ご馳走し、「もう材料がないよ」と困ってしまうのですね。
このあたりのことは「アンパンマン質問コーナー」という公式のサイトを見ると、色々わかるそうです。これも娘から聞きました。
意外に小学生もアンパンマン情報に明るいのです。
アンパンマンワールドにはお金という概念がない
さらに言うと、アンパンマンの世界にはお金の概念はありません。
アンパンマンの世界では「持っている者が持たない者に分け与える」ということが当たり前に行われています。
こういうと、世が世なら資本主義に抹殺されそうですが、そういうことではなく。
相手に親切にして、喜んでもらえる。そのことが嬉しいので、お金が必要ないのだそうです。(まあ、そうなると資源という概念もないのでしょうが)
そういうやさしい心の象徴が「自分の顔をあげる」というアンパンマンの行動であるわけです。
ちなみにアンパンマン、バイキンマンに顔をあげたこともありますよ。私が見たシーンではバイキンマンが食べそうになって、結局食べなかった、と記憶しています。
総合的に考えて、殴っていないほうが自然
こんなやさしい世界の象徴であるアンパンマン。バイキンマンを殴っていないと考えるほうが自然ではないでしょうか!
もちろん、ソースは曖昧ですし、信じるか信じないかはあなた次第。
でも、毎回困らせてくれるバイキンマンも受け入れて、内包する世界。いよいよとなったらお引き取り願うだけで、抹殺しようとしているわけでも、排除しようとしているわけでもない。
少なくとも私は、そう信じたいと思います。
それゆけ、アンパンマン!!